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学 習2018.01.17

講演〈あらまし〉心の荷物をおろす108の知恵~一人一人が輝く生き方に~

 平成29年10月18日と19日、第46回全国老人クラブ大会が京都市で盛大に開
催され、席上、小山市の小薬老人クラブが全国優良老人クラブ表彰(別掲)の
栄に浴しました。本大会においては、僧侶でありアナウンサーである河村妙慶
(みょうけい)さんの講演がありましたので、そのあらましをご紹介します。
                   (写真は全国老人クラブ大会の舞台)
講演〈あらまし〉
 演題 心の荷物をおろす108の知恵 ~一人一人が輝く生き方に~
          講師 真宗大谷派僧侶、アナウンサー 川村 妙慶


 心の荷物って何だと思いますか。それは仏教でいう業(ごう)のことです。
よく「業が深い」とか「業を背負って生きる」とかいいますが、長年生きれば
生きるほど、私たちには気づけない業という心のお荷物を背負わなければなり
ません。わかりやすく言えば、今まで私たちが生きてきたという事実です。そ
の過去は変えられません。

 そこで皆さま、今からお話を聞いていただく前に、一つお願いがあります。
それは「答え」を持って聞かないでほしいということです。人生の中では確か
に「答え」というものを必要としますが、仏様は「私自身が生きる中で答えは
要りません」」とおっしゃいます。
 人生を振り返って、「私はこれまで生きてきたけれど、一つも良いことはな
かった」と思うこと、それが「答え」です。そうした「答え」を持ったところ
から、私たちのこれからの人生はストップすると思って下さい。

 人生の中ではぜひ「問い」を持ってほしい。「私はこれまで生きてきたけれ
ども、いま何が虚(むな)しくて、いま何がしたいのだろう」と、心の奥底の
気持ちを問うことが大切です。「問いから学ぶ」のが学問、「学問(がくとう)」
とはいいません。
 「自らを分ける」と書いて「自分」といいます。人間は必ず自分を中心にし
て分けるようになっています。「慢」という煩悩がありますが、この「慢」と
いう煩悩は、自分を中心に上げたり下げたりする比較の心をいいます。また、
「自らの慢」と書いて、「自慢」といいます。自慢したことがみんなに認めら
れると、この「慢」はどんどん上がっていって「増上慢(ぞうじょうまん)」
となります。上がっていくと上から目線となって優越感が生まれてきます。そ
れを「傲慢」といいます。
 そのように上がった状態をよしとした人は、今度は上からパチンとたたかれ
ることがあります。「調子に乗るな」というわけです。すると人は「慢」をど
んどん下げてきて、劣等感が生まれます。それを「卑下慢」といいます。こう
した人生の諸相を「答え」とするのではなく、「問う」ことが大切なのです。

 お釈迦様は「生病老死」という命を私たちに与えて下さいました。この苦し
みから免れる方法はただ一つ、この苦しみを生かしていくことしかありません。
 過去はやり直せません。しかし、これから皆さんがどう生きるかによって、
過去の意味が変わってきます。「私の人生はこれでよかったんや」とうなずけ
たとき、これから皆さんの輝かしい人生が待っていることでしょう。どうか若
い世代の人たちに皆さんの姿を伝えて下さい。命のある限り、生きて、生きて、
生ききって下さい。

 今日はどうもありがとうございました。